プロのプロによるプロの為の「アパレル辞典」

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縫製

オーバーロック 

生地端かがり縫い用ミシンのこと。

本縫いミシンで縫い接ぎ、端をオーバーロックでロック始末
もしくは
オーバーロックそのもので2枚を縫い接ぎする手法もある

ロックミシンでつけることをロック付けともいう

<セット><セットプレス>

セットプレスというと、金型形成の業界で使う言葉らしいが、
アパレルでいうセットプレスは、
プレス(アイロン)で、形に整えることをいう。

ニットやカットソー等で使用するが、
縫い伸び等や、洗い等の加工等で、形、サイズが変化してしまった服を、
通常のサイズにアイロンの蒸気と熱、により変化させることをいう。

また、編みあがったばかりのニットの形を整える工程も
セットプレスという。
熱や蒸気などで形を形成するという点では蒸気と同じ内容を行う。


<ドブ板><どぶ板>(どぶいた)

針板の通称である。
通じる縫製工場と通じない工場があるため注意

針板


<針板>(はりいた)

同意語:ドブ板

ミシンの送り歯が出ているところの鉄の板の事。

送り歯が出る隙間が開いているが、
表面の滑りが違ったり、針板の厚みが違う。

表面の滑りは、縫製物の生地の滑り方に影響がある。
厚みは、送り歯の出ている量(高さ)に影響がある。


一般的に
家庭用ミシンでは、スイッチで送り歯の高さを変えるが、
工業用ミシンでは、針板によって、高さを変える



「選べる3色ミシンSP10」

<正裁ち><せいだち>

同意語:完裁ち
備考:荒裁ち⇔正裁ち(完裁ち)

荒裁ちについてはこちら

正裁ちとはパターンどおりに裁断すること。
加工時に荒裁ちすることがあり、
荒裁ちに対する言葉として、正裁ち(完裁ち)がある。

縫製工場は正裁ちを好み、加工工場としては荒裁ちを好む場合が多い。
ただし、正裁ちのほうが、基本的には安く済むので、
縫製工場、加工工場との事前相談が重要である

<荒裁ち><あらだち>

備考:荒裁ち⇔正裁ち(完裁ち)

生地を裁断する時に、パターン通りではなく、大きく裁断することを言う。
正裁ちの反語
プリントや刺繍等加工を入れる際に、 正裁ちしてしまうと、加工が入れにくくなる場合に荒裁ちを行う。

ただし、荒裁ち→加工→再裁断となるため、 縫製現場としては、嫌がる傾向にある。 が、加工現場としては、加工位置に気を使わなくて良い(多少ルーズに行える)から、 荒裁ちを好む。
通常、メーカーは荒裁ちの場合、工賃が上る傾向にあるため、 正裁ちできるデザインならば正裁ちするのが通常。

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